「黙雷」は、熱海岳南道場で所有する蒼龍窟今北洪川禅師揮毫の書の写しになります。軸は名誉会員であるY居士からの岳南支部への寄贈です。この度、岳南支部設立80周年記念にあたり、記念品として複製を作成しました。

洪川禅師は大阪摂津の生まれで、最初は儒学を学んだ儒者でした。「禅門寶訓」と出会い、「浩然の気」を行ぜんとして出家、禅門に身を投じと伝えられています。後に鎌倉円覚寺に住し、人間禅に繋がる両忘庵釈宗活老師の師匠楞伽窟釈宗演禅師は、蒼龍窟洪川禅師の法嗣になります。楞伽窟宗演禅師は蒼龍窟洪川禅師について「その性、熱誠にして剛毅英邁なり」と評されています。

 人間禅においては、「禅海一瀾抄講話」の元となった「禅海一瀾講話」を著しておられます。

 「黙雷」については「新編碧厳集」第26則「維摩一黙」では、次のように出ています。

 維摩詰 文殊師利に問う。如何なるか是菩薩入不二の法門? 殊云く、我が意の如きんば、一切の法門に於いて、無言、無説、無示、無識、諸々の問答を離る。是を不二の法門と為す。是に於いて、文殊師利 維摩詰に問う。我等 各自に説き終わる。仁者 当に説くべし。如何なるか是菩薩入不二の法門?

[雪竇云く]維摩 何とか云いし? [復た云く]勘破了也!


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