「看よ 看よ 臘月尽く」の一軸、歳晩の茶会の掛物としてむろん結構な趣向であるが、単にそれだけのものではない。

「ともに、この懐いを懐いとして一椀の茶を供し、また喫してこそ、一期一会の茶の真旨にかなうというものであろう。

出典は「虚堂録きどうろく」で南宋末の禅僧、虚堂きどう智愚ちぐう(1185-1269)の語録である。

虚堂和尚は、大応国師南浦紹明の師に当たるので、語録は出版と同時に日本に伝わり、中世日本の臨済宗でもっとも広く読まれたものの一つとなった。

この禅語も日本で大変有名になり、師走の床の間の定番となりました。 
 (芳賀幸四郎著 新版一行物 ―禅語の茶掛― 上巻より)


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