禅で優れたリーダーになれるのか

中曽根康弘元首相が座禅を在職中も毎週続けていたことはよく知られていますね。安倍晋三首相も同じ東京の寺院で座禅をしているようです。なぜ、彼らが座禅をするのか。それは彼らに聞いてみないと分かりませんが、2人の共通点として、首相の在任期間がないことが挙げられるかと思います。さまざまな要因で首相を志半ばに退き、やるべき仕事に着手できなかった多くの首相たちと異なり、2人は比較的長く首相を務めています。また、中曽根さんはなくなりましたが、101歳と大変に長生きされた方でした。
どういった効用を座禅がもたらしたかは分かりませんが、2人に並々ならぬ力が必要だったことが間違いありません。そしてその全てを禅がもたらした、とするのは強引に過ぎますが、ひとまずどんな力が必要だったか、書き出してみることにします。

禅の期待される効果

  1. ストレスへの耐性
  2. 大きな挫折からの急速な回復
  3. 冷戦沈着な判断
  4. 仲間の支持、人々の支持
  5. 強い意志の力

ストレスへの強い耐性

首相は、日本で最も有名で実力のある人物になるということですが、周囲の注目や監視の目は鋭く、手厳しい批評は容赦なくいつまでも続きます。そうしたストレスと向き合い、打ち負けない強さが必要です。

挫折からの急速な回復

在任期間中にも、首相はさまざまな失敗や挫折を経験していることと思います。そのなかで一気に回復するレジリエンスを持ち合わせているのが両者だと思います。首相の予定は分刻みのスケジュールです。回復に許される時間は、1日経てば忘れる、などと悠長なことは言ってられません。

冷戦沈着な判断

慌てふためいた判断では、持続的な政権運営は不可能です。しかし、首相周辺で起きることすべては、想定外のことばかりです。ルーティンというよりは、不確実性への対応こそ、リーダーの役割というわけです。不透明で先行きの見えない環境のなかで、冷静な判断を重ねていく首相こそ、名首相と言えるでしょう。ここでは政策の評価や、首相在任時の業績の評価、イデオロギーの議論はしていませんのでご留意ください。

仲間の支持、人々の支持

内閣に選任される首相は、政権与党の第1位の実力者でなければなりません。政権与党になるためには、国政選挙で勝たなければなりません。長期に首相を経験する人物は、自身の政党に支持され、選挙で国民の信任を得る必要があります。彼らはそれを行く度も経験しました。彼らは支持を得続けたわけです。

 強い意志の力

政党内の敵、対立する政党、メディア、国民の目、諸外国との軋轢、自分の信念と外部環境、長期に首相を続ける人物は、日々戦いです。詰まるところ、自分の強靭な意思なしに、それを達成することはできません。

まとめ

この2人の人物を支える精神の根底には、禅がありました。坐禅を在任期間中も続けていたことがその証左です。それが、今あげたような力にどれほど効力は発揮したかは定家ではありません。関心を持ちの方はご自身でその効果を試してみて、そして証明してみてください。


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